統合失調症(2)幻覚…高校の廊下が波打つ
加賀谷が高校に入ると、「臭い」という声がまた聞こえた。幻聴はどこまでも追いかけてきた。外に出られなくなり、1年間、自室に引きこもった。
臭いの原因を取り除くため、「臭くない」という皮膚科の先生を拝み倒し、手術をしてもらった。「生まれ変われると思っていました」。だが、「臭い」という幻聴は消えなかった。
母が探してきた思春期精神科に通い、精神科の薬を飲むようになった。母も薬をもらっているのを見て、親に迷惑をかけていることを痛感した。
病状は改善しなかった。「歩いていた高校の廊下が突然、波打って、自分をのみこもうと襲ってきたのです。経験したことのない恐怖でした」。とうとう、幻覚が現れた。
周りからの勧めもあり、心の病にかかった人たちが共同生活して社会復帰をめざす「グループホーム」に入った。当時16歳で、入居者約10人の中で最年少だった。ゆったりと時間が流れていくので、幻聴や幻覚は出なくなった。
平穏な1年が過ぎ、将来のことを考えるようになった。一つだけ、やってみたいことがあった。ラジオ番組を録音して何度も聞いていた「漫才」だ。
お笑い芸人になれるかもしれないという、根拠のない自信が湧き出てきた。
ハウス加賀谷さんの話、
2回目です。
ここで注目すべきは
「臭い」という幻聴です。
そして、臭くないという診断があるのに、
頼み込んで、皮膚科の先生に手術をしてもらった
ということです。
これについては、わたしも経験があります。
木馬歯科の口臭外来を受診する方は
口臭がある方ばかりではないのです。
「はー」「えー?」と思った方は正しいです。
自分に口臭があると思っている方が
受診します。
そして、口臭があると思ったら「木馬歯科へ行こう」とは
思いません。
まずは、自己流で治そうとします。
まず、歯ブラシを今までより
よくやってみたり、
歯磨き粉を変えてみたりします。
あるいわ、かかりつけ歯科医に相談したりします。
かかりつけ歯科医が口臭専門医でなければ、
気のせいです。で終わるかもしれません。
わるいわ、加賀谷さんのように
頼み込んで手術を頼むかもしれません。
木馬歯科の口臭外来を受診された方は、
口の清掃はちゃんとできていました。
歯周病もなければムシ歯もない。
でも、歯が3本足りないのです。
抜く理由がわからなかったので、
患者さん自身に聞きました。
すると、かかりつけ歯科医に頼んで
抜歯してもらったのだそうです。
最初に左下の一番奥の歯が
口臭の原因だと思い、
抜歯したそうですが、
抜いても口臭を感じたそうです。
そこで勘違いということで、
手前の歯をまた抜歯、
それも勘違いということで、
右の奥の歯も抜いたけど、
口臭は治らなかったそうです。
それからもしばらくは
悩み続け、
木馬歯科へ受診となったわけです。
この方は、今は口臭を気にしなくなりましたが、
現在も定期的に来院してもらい、
心のバランスを取っています。
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