病的な口臭もあります。
先日来院した方は、問診にて話をしていてもわたしがわかるくらい
口臭がありました。
わたしと患者さんの距離は40cmくらいです。
患者さんの中には、この近い距離を嫌がって、
私の方を向かずに話をする方もいます。
40cmと言うのは親しい者同士の距離といえます。
治療終了時にはこの距離でも無臭にならなくてはいけません。
皆さんは驚くかもしれませんが、口臭の確認のためには、
わたしは鼻を患者さんの口の中にまで入れて確認したりもします。
最初は、すごく驚きます。
多分、初めての経験でしょう。
一般の人で、鼻を口の中に入れる人はいないのです。
そうやっても無臭であれば、怖いものはないでしょう。
それが可能なのがホンダ式なのです。
今回の、相談者は口の中は歯にプラックがたくさん付着していて、
少し歯肉を触っただけで出血をしました。
重度の歯周病です。
口臭検査の一つに、唾液の量を測定するのがありますが、
唾液が透明ではなく、赤いのです。
原因はわかりますよね、歯肉からの出血です。
ですから、今回の取り組みは、歯周病を治すというのがメインになります。
本人は、歯科医院へ行くというので、いつもより丁寧にブラッシングしてきた
つもりなのです。
プラックを少し取り、プレパラートに乗せて、水を1滴垂らしてカバーガラスをかけます。
そして、それを位相差顕微鏡にてわたしと一緒に観察します。
顕微鏡は覗くのではなく、大きな液晶画面に映し出されます。
沢山の細菌が動くのがわかります。
患者さんは不思議そうな顔をしています。
「これはなんだ???」というところでしょう。
プラックの説明をして、不十分なブラッシングを指摘します。
通常は2度目の口臭外来の再診は1ヶ月後ですが、
ブラッシング指導にも時間がかかるので、1週間後に
指導の約束をします。
はっきり言えば、本当に口臭があるタイプの患者さんの方が取り組みやすいのです。
ブラッシングが上達して、歯周病さえ治れば、口臭の問題も解決するからです。
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